真説 努力は嘘をつかない
センバツ大会を前にして、過去の大会での撮影データを見返して目にとまったこの試合。
この頃は、創志学園の小林選手(和歌山大学)と藤原選手(天理大学)という2人のキャッチャーを追いかけるべく、カメラを構えていました。
お2人の事に触れた過去記事です。
この試合のスターティングメンバーの中から3名がプロ野球界に進んでいらっしゃいます。
難波侑平内野手
創志学園→ファイターズ (ドラフト4位)
古賀悠斗捕手
福岡大大濠→中央大→ライオンズ (ドラフト3位)
三浦銀二投手
難波選手は現在育成契約になっていますが、春季キャンプでは練習試合にスタメン出場していて、絶賛アピールしていらっしゃいます👍🏻
古賀捕手については、キャンプで強肩を披露した様子が報道されていましたし…それぞれに頑張っておられる様子です。
そして、この3名の他にもう1人、この試合出場選手で、2021年ドラフトでホークスから指名された方がおられます。
それが、
仲田慶介外野手
2021年ドラフトでは支配下77名、育成51名、計128名の選手が指名されたのですが、ラスト128名目にコールされたのが、こちら仲田選手だったわけです。
福岡大大濠高校は、野球強豪校であると同時に、進学校でもあります。
野球部の生徒さんは、スポーツ推薦で入学される事が多いのですが、仲田選手はただただ大濠で野球をしたい一心で、猛勉強をして一般入試を受験して、見事合格!晴れて福岡大大濠高校野球部員となられました。
ですが、スポーツ推薦で入学したメンバーは、野球のレベルが段違いに上手だったらしく、またここから仲田選手、怒涛の努力の日々が続いていく事になります。
週5回バッティングセンターに通いバットを振って振ってまた振って、打撃力を鍛えあげます。ちなみにバッティングセンターでの使用料を捻出するために、併設されていたストラックアウトでパーフェクトを出し、景品のメダルをゲットしてバッティング練習に使用されていたそうです。
こうして、コントロールと打撃力をつけた仲田選手は、3年の夏には外野のレギュラーの座を掴み取ることになります。
(写真のセンバツ大会時は、背番号13番、控え選手としてベンチ入りされています)
高校野球引退後は、夢をプロ野球になる事と定め、トレーニングをかさね、身体の使い方を見直して、遠投120メートルを記録されるようになります。外野手として
そして福岡大学では、スイッチヒッターに挑戦。文字通り半日をグランドで過ごす練習の虫になり、左右どちらも、同じ様に打つ事が出来るようになられたそうです。
仕上げは走力。
なんと…オンラインで講習を受けられたとか。
与えられた事をこなすのではなく、ひとつひとつ自分で模索して完達する若者。
凄くないですか?
ちなみに現在は内野を練習していらっしゃるそうです。
高校時代には内野手をされていた経緯もあるので、次代のユーティリティプレイヤー候補ですね。
「努力は嘘をつかない」
仲田選手の好きな言葉だそうです。
彼の口から発せられるとなんとも説得力があります。
「仲田慶介」
この名前がPayPayドームでコールされる日。
その日を想像すると、ワクワクします。