岡山で66年続く定期戦
去る5月8日、第66回 岡山県立東商業高校 対 岡山県立倉敷商業高校定期戦が行われました。
この大会は、毎年この時期、岡山県総合グランドを舞台に開催され、両校の運動部所属の選手たちが技を競います。
朝9時の開会式。全校生徒が一同に会し、パフォーマンスする様子は壮観です。
また、今年の選手宣誓は、倉敷商業野球部⚾️、キャッチャーの岡田主将によって行われました。
(ここ数年、倉商のキャッチャーの方にはとても好感が持てます🍀。いや、キャッチャーは皆さん素敵なんですけどね、特に感じるんですよね。その中でも、岡田主将は筆頭です。)
開会式を終えると、種目ごとに各競技場に分かれて試合が始まります。
野球場では、まず女子ソフトボールの試合から。
スタンドでは、吹奏楽部と応援部、野球部のメンバーがそれぞれの学校を応援しています。
内容は、野球応援と同じ感じです。
ちなみに倉敷商業のチアガールさん達...応援部と呼ばれていますが、この応援部は野球応援しかしません。野球部専属の応援部です。ですが、この定期戦だけは、女子ソフトボール部の応援もするというレアな機会なんですよ😊
さて、白熱したソフトボールの試合は、東商業が序盤の1点を守り切っての勝利🙌🏻 つい感極まり、かつて東商業のマウンドに立っていたOG宛に、勝利を伝える内容のラインを送ったら、「なぜ、君が泣く?」と失笑されたけど...いや、今目の前にある風景に友の姿を重ねると、それはそれはじわじわと...来てね。
やっぱり高校時代って特別な時間だったな...とつくづく思いました。
(ちなみに私、この2校の卒業生ではございません 🙄)
ソフトボール部の挨拶が終わるやいなや、野球部のメンバーがグランド整備を始めます。
この頃だいたいお昼時。応援部、文化部の生徒さん達は、スタンドでランチタイム。私も岡山が誇るキムラヤのバナナクリームロールを頬張りお昼をとります。
野球部試合開始予定は13時。面白いように時間通りの進行。ちゃんとシートノックも7分とってるからびっくりです。
両校とも県大会と同じスターティングメンバー。真っ向勝負です❗️
倉商の先発ピッチャー、木村君。立ち上がりからちょっと不安定。県大会の疲れが出ているのでしょうか。それでもこの試合、結構打たれたのですが、連打は許さず、最少失点に抑えたのは流石に倉商のエースだなと感じさせられました。県大会と同じく、7回からは小原投手が継投しました。
東商の先発ピッチャー、村上君。この日良かったんです❗️
4月の春季地区大会で観た時には、調子が今ひとつ。バタバタしていました。でも定期戦では大人になったような落ち着いた投球で、結果的に2失点。これは上々の出来と言えますよ!春を超えて、成長した証でしょうか😊
〜〜〜東商業と倉商はどちらも岡山の伝統校。
倉商は昭和から平成の時代を通して、岡山の野球を支えてきました。
かたや、東商業は、昭和の時代に岡山の高校野球を牽引し、岡山県勢として唯一、甲子園大会での優勝を経験しています。ですが、昭和の後半から平成にかけて、古豪とも呼ばれる存在になってきました。
正直なところ、東商業は倉商に遅れをとっています。
ところが、この定期戦に限っては、なぜか東商業の方が勝率が高いのだそうです。
(注:去年は倉商の圧勝でした。)〜〜〜
この試合、両校共に序盤に1点ずつをとり、最終回まで膠着状態になります。
迎えた9回裏、倉商の攻撃。先頭打者が3塁打で出塁。
この場面で倉商のバッターボックスには、7番キャッチャー、主将の岡田くん。
前の打席で2ベースヒットを打ち、気力十分で振ったバットが捉えたボールは三遊間を破り、1人生還。
倉商2-1東商 倉商のサヨナラ勝ちでゲームセットとなりました。
試合内容にはそれぞれ課題があります。
打てない倉商
勝ちきれない東商
でもこの日は、それは二の次でいいのではないかと思うのです。
というのも…野球部が試合している中、各競技を終えた生徒さん達が続々とスタンドに集まってきて、席を覆い尽くしていきます。
そして学校一丸になって、仲間を応援する様子はとてもキラキラして。活き活きして。パワー満点で。掛け替えのない高校時代を共に過ごす仲間達と、強い絆が結ばれていく様子が見えるようです。
素敵です。
閉会式では、総合優勝した東商の生徒会長が、誇らしげに優勝旗をにぎり、グランドで両校の運動部の皆さんが肩を組んで、友好讃歌を合唱。
スタンドでもみんな起立して共に歌います。
あぁ、いい景色。
この大会が、今年も無事に行われた事に、感謝。
また来年も、この大会が無事に行われますように...。