堤 尚彦監督 (おかやま山陽高校監督)とジンバブエ、そして東京2020
選抜大会の開幕が近づいてきました!
昨日18日からは、出場校の甲子園練習も始まって、ニュースで流れる映像見るにつけ、気分も盛り上がっちゃいます❗️
今朝方、去年の選抜大会には、おかやま山陽高校が出場したんだよなぁ〜なんて思いながら新聞に目を通していると、そのおかやま山陽高校の文字が目に留まりましてね。
今日はおかやま山陽高校に纏わるお話をしてみようと思います。
まずは、おかやま山陽高校野球部について触れておきましょう。
おかやま山陽高校は、岡山県の西部、お素麺で有名な浅口市鴨方町にあります。
バラエティに富んだカリキュラムが特徴の、私立高校です。
野球部員の皆さんは、ほぼ普通科のスポーツコースに所属されているようですね。
野球部は1949年に創部され、これまでに春1回、夏1回の甲子園大会に出場しています。
野球部としての〝部外活動〟も盛んです。
☆鴨方駅の清掃と挨拶運動
☆介護施設 寿光園のお餅つき
かつてグランドにお水が無かった時代、
施設から分けて頂いていたらしく、
その恩返しとして続けていらっしゃる
そうです。
☆東北被災地支援活動
ボランティア活動クラブに所属する野球
部員さんが、2011年12月、炊き出しや
お餅つきなど被災地支援として行われた
そうです。
☆カンボジアでの井戸掘り
2006年、2008年にNGO活動のお手伝いで、
カンボジアに井戸を掘ったり、学校の
建物を作ったり、子供達に野球を教えたり
されたとの事。
☆JICA 「世界の笑顔のために」
プログラムへの参加
中古の野球用具を海外に発送する
プロジェクトですね。
これまでに世界27カ国に送付出来た
とのこと。
こう拝見すると、野球だけでなく、色んな事に
取り組んでいらっしゃるご様子がうかがえます。
「10代の多感な時期に様々な経験をして感受性豊かな
人間になって欲しい」...こう話されるのが
この学校を指導されていらっしゃる
堤 尚彦監督です。
堤監督は、現在47歳。
東北福祉大学を卒業ののち、青年海外協力隊としてアフリカへ赴任。
ナショナルチームの監督やコーチを経験されました。
2006年からおかやま山陽高校に勤務されています。
大学時代、高校で野球を指導するという夢を
お持ちだった堤監督ですが、残念ながら採用試験に不合格...
そんな折、ジンバブエで野球指導をされていた、村井陽介氏を扱ったテレビ番組をご覧になった堤監督。
目に留まったのは、村井氏の言葉が綴られたテロップ「最大の問題は、自分のあと、野球を教えに来てくれる日本人が居なくなる事なんだ。」
それを見てすぐに、テレビ局に電話をして
「自分が行きます。」と意思を伝え、協力隊に
入る為の勉強を開始し、合格。
訓練所を出たのち、ジンバブエ、ガーナで野球指導に携られます。
帰国後、指導者ではなく、サラリーマンになられるんですね。
スポーツマネージメントの会社で、女子ゴルフの諸見里しのぶさんのマネージメントを担当されました。
この諸見里さんが、おかやま山陽高校のご出身でいらっしゃったご縁でしょう。堤監督はこの後、おかやま山陽高校から、監督就任を依頼される事になります。
学生時代の夢だった、高校野球の指導者になられた堤監督。
監督の生涯のテーマは
⚾️野球を世界に普及する事⚾️
目指すのは
⚾️日本中の中学生が入りたくなるようなチームを作る事⚾️
就任してから結果が伴わない中、「世界の笑顔のために」プログラムに参加した2011年からは、県大会出場出来るようになりました。
そして、ついに2017年夏と2018年春の2期連続で
甲子園大会出場を果たします。
2018年夏。
7月の豪雨災害では、大きな被害を受けた野球部員もいらっしゃいました。
野球部員達は練習しながら、ボランティア活動をされていましてね。
その様子に、私も力を貰いました。
良い生徒さん達。
こんな立派な高校生を指導する堤監督は
ジンバブエ野球協会の要請を受け、
甲子園と東京2020
2足のわらじが、目指す未来に向かいます。
Where there is a will
there is a way .
ドラマティックな監督の人生に、
この言葉がぴったり。
https://www.sanyonews.jp/article/881309
↑ 山陽新聞のネット版へのリンクです。
今日目にした記事は、ジンバブエチームを
支援して欲しい旨のもの。
大きな事は出来ないですが、KANなりに
少しばかりお手伝いしたいと思っています。
山陽新聞の記事、どなたかご参考にしていただければ幸いです。